過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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287:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/11(水) 06:22:08.32 ID:bCBZW/S80
「往生際が悪いわねぇ。それともなぁにぃ? 上条さんったら、月詠先生を嘘つきにするつもりぃ?」

「月詠……って、何で小萌先生が出てくんだよ?」

「とぼけても確たる証拠は出揃っていることを暗示しただけよぉ。口止めされてるからなのか、見てるのも可哀そうになるくらい必死に否定してたケドねぇ」

それでようやく全てを察したのか、上条が諦めたような笑みを浮かべる。

「……おまえ。見かけによらずアクティブな性格なんだな」

「余計なお世話ですぅ。そんなことよりどうして、出会った時にそのことを教えてくれなかったのよぉ?」

「どうしてって言われても、ぶっちゃけ大したことしてねえし」

その言い様に少女の顔がかっと火照った。
謙遜からくる言葉だったとしても聞き捨てならなかった。
あの時ひどく狼狽えていた自分を遠回しに小馬鹿にされた気がした。

名前をろくろく思い出せなかったのもそのせいなのか。
上条の中では取り立てて大したことではなかったから。
記憶にも残らないような、思い出とも言い難い些細な出来事だったというのか。

自分と違って。


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