過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/26(木) 22:27:46.57 ID:VsZoKgEE0
ふと、病院で布束が告げたことを思い出す。自分で自分に洗脳をかけた可能性について。
疑似の記憶を植え付けたのだとしたら、洗脳が滞っていることも有り得ると彼女は言っていた。
しかし、それはあくまでセキュリティを高めるための処置だったはず。
ここに来て、布束の仮説が正しかったということを再認識することはできた。
食蜂を自由に命令に従わせることができる状態なら、ここまで潜入される以前に誰かしら敵方の駒として洗脳されていたはずだからだ。
それはそれでいい。
だが、食蜂操祈は何ゆえに、わざわざ無能力者としての記憶を捏造したのか。
その理由に一つ、心当たりはあった。
認めたくない心当たりが。
「考えてみりゃ、何て事はない話だ。あの小娘は自分が、あるいは自分の持つ能力が、嫌いだったんだろうなぁ」
「……嫌いだって? ……どうしてんなことがテメエに」
「いやぁ、わかりきった話じゃねえかぁ? 周囲の人間から疎まれ、恐れられるのが当たり前の人生を送ってきたんだぜ? 人間不信以上に、自己不信に陥っていたって何ら不思議じゃねえだろぉ?」
聞いているうちに顔が歪みそうになるのを、上条は歯を食い縛って耐えた。
自分の右手が、今までになく重みを増した気がした。
もし食蜂に施された洗脳を幻想殺しで解いてしまえば。
彼女は全ての記憶を取り戻し、そして再び自分の能力と向き合わなくてはならなくなる。
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