過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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349:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/27(金) 00:33:51.30 ID:wmsLYaSN0
「さぁ、あまりもたもたしている暇はないぞ。洗脳の準備を始めたまえ」

研究者たちがうなずき、食蜂を医療介護用の拘束椅子に座らせた。
食蜂はほとんど抵抗しなかった。
衰弱しきっていて出来ないというのが正しかった。

黒い革製のベルトにきつく締めつけられた肢体が、手際よく測定用の電極やパットで飾られていった。
そのコードの多さたるや、スタジオのパッチベイやミキサーなどの音響機材を髣髴とさせた。
厳然たる事実として、木原やその他の研究者たちにとって、食蜂操祈の存在は一つの器材にすぎなかった。
己の目的を、野望を、欲望を満たすために欠かせない道具だった。

これでもし実験が成功すれば、少女は用済みだ。
実験が失敗したら、やはり少女は必要ない。
せいぜい、実験とは関係のないところで活用させてもらうくらいだろう。

「君のことだから、そちらでも頑張れば頂点を目指せるかもしれないねぇ」

手術着の裾からはみ出した白い太腿に指先を這わせながら、木原が忍び笑いを漏らした。
そのおぞましい感触に食蜂が身じろぎしたが、手足が椅子に固定されていては逃れることすらままならない。


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