過去ログ - ザンネンな一夏「俺は織斑一夏。趣味は――――――」
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◆vc6TpLHdOs
[saga]
2013/08/31(土) 10:29:09.75 ID:tM7PgGFC0
技師「――――――それで、傷を隠すために私のところで隠れる、と」
一夏「今のうちにできることをしておきたいんです」
技師「これは、武装強化案かね」
一夏「あれは俺の仮説通り、――――――とんでもないオーパーツでしたね」
技師「ああ、あれには心底驚いた」
技師「まさかあれ自体が拡張領域――――量子化構造を活かした多機能兵装の試作品だったとはな…………」
一夏「だから、次の「最適化」で狙う武装のリストを書いたんです」
技師「なるほど、ここにあるのは『零落白夜』を応用した兵装となるのか」
技師「それとイグニッションブーストに関する「最適化」への運用計画もちゃんとあるな」
技師「だが、これはますます『白式』の燃費の悪さを増長させることになるな」
技師「機体が「最適化」しても“鉄の城”のように実弾兵器を自動生成するわけではないからな」
技師「雪片弐型を真似て機体が武器を創りだすとしたら、必然的にエネルギー兵器になるわけだ」
一夏「はい。ですから、根本的な『白式』の戦術の幅の狭さは解消されますが、より慎重な運用が求められるようになり、」
一夏「ハイリスク・ハイリターンを超えた、ウルトラリスク・ウルトラリターンの機体となるでしょうね」
一夏「正直に言えば、こんな機体は兵器としては欠陥機でしかないけど、」
一夏「それでいいんです。俺は『白式』を兵器として扱いたくないですから」
一夏「本来の用途であった“宇宙開発用のパートナー”であって欲しいから……」
技師「そうだな。むしろそうした方が外宇宙でのミッションに適している」
技師「で、織斑一夏? “ヴィーラント”としては雪片弐型の拡張領域に何を仕込む気だ?」
一夏「―――(中略)―――の他にマシンガンぐらいは仕込んでおきたいと思いますが、極力使わないようにしておきます」
一夏「もし雪片弐型の真の性能が露見したら――――――」
技師「第3世代兵器の開発に躍起になっている世界の現状を悪い意味で打破してしまうな」
技師「BT兵器や『AIC』といった信頼性のないものを高いコストを投じて量産するよりは、拡張領域と武器の機能を兼ね備えた雪片弐型のようなものを優先して量産すれば、拡張性と信頼性に秀でた第2世代型の方が圧倒的に有利となるからな」
技師「つまり、時代逆行を引き起こすわけだ」
技師「現在、第3世代型への移行に四苦八苦している企業が多い中、この技術が明るみに出れば、」
技師「この技術の獲得、あるいは技術の抹消を巡って、紛争の火種となる……!」
技師「――――――まるで同じだ。アラスカ条約締結までの流れと」
技師「ISとはつくづく罪作りだ……」
技師「『白騎士事件』といい、軍事転用といい、世代移行といい――――――」
技師「IS産業型経済モデルなんていう概念も創られるぐらいだからな…………」
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