過去ログ - ザンネンな一夏「俺は織斑一夏。趣味は――――――」
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◆vc6TpLHdOs
[saga]
2013/08/25(日) 23:41:27.20 ID:cqR5K4+10
一夏《虚無》「(その完成形が、ここにあるとは――――――いや、それ以上に!)」
一夏《虚無》「(『新しいISのコア』を開発し、かつ『無人機』を実用化し、『戦略級レーザー』を搭載させて、天下の『IS学園を襲撃』するようなトンデモ組織が世界に存在するってことだ!)」
一夏《虚無》「くぅ……(俺一人の力なんかで、俺を『イケメン』と褒めてくれたみんなの日常を守りきれるのか?)」
一夏《虚無》「(いや、ここでやつと刺し違えても意味はあるのか?)」
一夏「(………………あれ?)」
一夏「(じゃあ、俺は何を思って死のうと考えていたんだ?)」
一夏「(……馬鹿馬鹿しい、俺は俺だ! ずっと後悔し続けてきた恥だらけの人生だったんだ!)」
一夏「(衝動的なものに突き動かされて後悔するなら、今芽生えた新しい衝動に身を委ねてから後悔してやる!)」
一夏「鈴! 全力で砲撃してくれ! 手加減なんてしなくていい!」
一夏「俺の手で決着を付ける!」
鈴「一夏!? わかったわ!」
鈴「――――――って、一夏あああああ?!」
一夏「『白式』、保ってくれよ!」
一夏「ぬうううう!(衝撃砲は純粋なエネルギーの塊!)」
一夏「うううううう!(そして、ISには外部からの運動エネルギーを取り入れて燃費を抑える機能がある!)」
一夏「行けよおおおお!(なら、そのエネルギーを全部取り込んでしまうことも理論上可能なはず!)」
一夏「でやあああああああ!(ISは脳波制御で動く未来兵器なんだ! 強い意思と共鳴して無限の進化をする兵器なんだ!)」
一夏「不可能なんかなあああああああい!」
鈴「一夏ああああああああ!」
謎のIS「――――――!!」
織斑一夏の渾身の一撃が炸裂した。
見事に謎のISの右肩を斬り落としたのである。
一夏「もらったあああああ!」
続いて、振り向いたと同時にフルスキンを真っ二つにしようとする。
だが、振りかぶった長大な光の剣は間もなく力なく消え失せた。
一夏「エネルギーが!?(しまった! 出力を上げすぎた……! 肝腎な時に!?)」
謎のIS「――――――」ストレートパンチ
一夏「うわああああ!」ドガーン
一夏「ぐはっ(――――――ISが解除された!? マズイマズイマズイマズイ)」
謎のIS「――――――」ジャキ
鈴「一夏あああああああああ!」
一夏「………………あ、ああ」
一夏「(ほ、本日二度目――――――もう死んでもいいよね?)」
一夏「(結局俺は、いつもいつも肝腎なところで失敗をする――――――中途半端なちっぽけ何もできない存在だったよ)」
一夏「(ごめん、千冬姉。初志貫徹できずにこんなみっともなく死んじまって……)」
一夏「(ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……)」
全速力で一夏の許に駆けつけようとする鈴の必死の想いも虚しく、
今まさに織斑一夏という世界で唯一の存在が消滅しようとした瞬間であった。
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