過去ログ - ザンネンな一夏「俺は織斑一夏。趣味は――――――」
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◆vc6TpLHdOs
[saga]
2013/08/27(火) 22:58:34.10 ID:0eU5QE7W0
一夏「始まったか……」
シャル「ねえ、一夏? どうして、二人が負けるだなんて予想できたの?」
箒「それは私もそれは聞きたい。単純に考えて数が多い方が有利だろう?」
一夏「忘れていないか? ISを動かしているのは得手不得手が違う人間だ」
一夏「それにあの2機は射程が噛み合わない組み合わせだから、山田先生の『ラファール』相手だと相性は最悪だ」
箒「そうだったのか?」
千冬「織斑、今はそこまでにしておけ」
千冬「答え合わせする前に、デュノア」
シャル「はい」
千冬「山田先生の機体について解説してみろ。織斑が説明した分は省いていい」
シャル「えっと、山田先生のISはデュノア社製『ラファール・リヴァイブ』です」
シャル「第2世代最後期の機体でありながら、初期第3世代型に匹敵するスペックです」
シャル「現在配備されている量産ISの中では最後発でありながら、世界第3位のシェアを誇っています」
千冬「よろしい。どうやら勝負が付きそうだが、織斑」
一夏「はい」
千冬「今回の小娘共の敗因を分析しろ」
一夏「先程も言ったように、『ラファール』は万能型の機体ですが射撃寄りの機体なので、まず近接格闘型の『甲龍』では得意の接近戦に持ち込むのは難しいです。けれど、『甲龍』が『白式』のように接近戦しかできない仕様だったらまだいいんです」
一夏「――――それがですね。『甲龍』には衝撃砲があるんですよね」
一夏「接近戦を試みて接近して諦めて衝撃砲を撃とうとする――――別にシングルなら何ら問題ない行動なんですけど、――――――しかし、今回はダブルス」
一夏「このどっちつかずの中途半端な僚機の動きが後方支援機からは目障りでしかたがないんです。味方を誤射したくないと思うのは普通でしょう? こうなると、僚機を誤射しないように攻撃を躊躇う上にヤキモキしてしまうんですよ」
一夏「2対1なんだから僚機を信頼まではしていなくてもそれなりに役目を果たすだろうという期待は実戦において驚愕と失望に変わり、言い知れぬ動揺と隙を作り出す――――互いの思考を把握しきっていない即席チームのよくある失敗ですね」
一夏「それと、『ブルー・ティアーズ』は基本的に狙撃に特化した機体で、狙撃するのに足を止め、同名の誘導兵器を扱う際にも動きが止まるという、攻撃するのにいちいち足が止まる隙だらけの機体なんですよ」
一夏「こういう2対1の戦術では、きっちりと近距離と遠距離に分かれて相手の動きを封じるか、同じ距離を保って数の利を活かして滅多打ちにするのがセオリーとなってくるわけですが、」
一夏「この場合だと『ブルー・ティアーズ』は完全に遠距離しか対応できないので、『甲龍』が相手に取り付く他ないのですが、ああいう立ち回りしかしないなら、いっそ引っ込んでいた方がいい」
一夏「だから、味方が重荷になって敗ける――――――そういうことです」
一夏「あ、もちろん今回は、『ラファール』が相手だったからセオリー通りにならなかっただけで、『打鉄』相手だったら圧勝でしょうね。機体性能云々よりも敵味方の相性が戦場を支配するって話でした」
一夏「――――――あ」
小娘共「キャアアアアアアア」ドゴーン
千冬「十分だ」
周囲「おおおおおお!」パチパチパチパチ
シャル「凄いよ、一夏! フランスでも一夏の英才ぶりは評判だよ」
一夏「俺はポーカーの世界一を目指す男だからな」
一夏「賭けに競り勝つ先見の明は備えている(それよりも俺はシャルルとの熱い友情が欲しいな)」
箒「そうか、敵と味方に対応した内容にしないと逆に足手まといになるのか」
箒「(なら私の専用機の形は、一夏の『白式』に合わせた接近戦主体で、あと中距離用の飛び道具があれば完璧だな)」
箒「(って、IS適性も低い私なんかに専用機はありえないか……)」ハア
箒「(姉さんに頼めば――――――いかん、何を言っているんだ、私は!?)」
千冬「これで教員の実力を理解できただろう。以後は敬意を持って接するように」
周囲「ハーイ」
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