過去ログ - 須賀京太郎「できたぜ優希! 押すたびに俺の存在感が希薄になっていくスイッチだ!」
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70:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 23:25:36.38 ID:u5q+qdA/0

 そう言うと、優希はかわいらしい足取りで奥に歩いて行った。俺はその後をついていきつつ、道の左右にびっしりと置かれている様々な研究装置らしきものを眺めていく。

どれもSF映画に出てきそうな程未来的な形をしており、その構造の一端さえも俺には理解できそうにない。なんだよあの中に浮いた赤いボール状の液体は。赤色物質か何かか。

 そんな俺の困惑を察したのか、道中優希がそれらの装置について色々と説明してくれた。例えば、あの赤いボール状の液体は衝撃を与えられると一時的にではあるが大規模のブラックホールを発生させるらしい。

やっぱり赤色物質じゃないか……というか、なんでそんな危険なものを作る必要があるんだ。

 だが、優希の説明を聞いても理解できない事は多かった。というより、説明が俺向きに作られ過ぎているのだ。とても分かりやすいが、その分深くを知ることはできない。何だか、化学の実験についてやさしく手ほどきを受けている小学生の気分になってしまう。悔しいが……きちんとした説明を聞いて理解できるとも思えない。

どれだけのプライドが俺の中にあろうと、ここにおいては、俺は無知な小学生と何ら変わりないのだ。

 そんなこんなで歩いていると、直ぐに目的の場所についた。いや、直ぐに、とはいっても小一時間は歩いたのだろうが、何せ未知の体験が道中に溢れていたのだ。時間の間隔が短く感じられてしまうのも無理はない。


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