過去ログ - 吸血少女と待つ夜明け
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109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 01:48:15.73 ID:EaOumZa8o

「は?」
「本当はもっと早く電話すべきだったんだけどな、ヒナちゃんが止めるものだから」
「ちょ、ちょっと待ってください、どういうことです?」
「いいから来い」
以下略



110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 01:48:46.08 ID:EaOumZa8o

 ヒナの顔は蒼白で、ひどくやつれて見える。
 一気に衰弱している。昨日は何ともなかったはずなのに。
「一体どうして……」
「怪我はない」
以下略



111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 01:49:28.14 ID:EaOumZa8o

「……出てった?」
 僕ははっとして振り返った。
 ヒナが目を覚ましていた。悪戯っぽく笑う。
「二人きりになりたかったから寝たふりしてた」
以下略



112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 01:49:59.31 ID:EaOumZa8o

 何も言えない。言えるはずもない。
 僕だって嫌だからだ。
 他の男にヒナを抱かせるなんて、もう死んでも嫌だったからだ。

以下略



113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 01:50:31.98 ID:EaOumZa8o

 言葉を失った。
 なるほど。
 僕は苦々しく認めた。確かにその通りだ。
 吸血症は奇病だ。近しい者を除いて面会は絶対謝絶だろう。
以下略



114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 01:51:21.45 ID:EaOumZa8o

「ごめん、わがまま言って」
 彼女は虚ろに視線をさまよわせ始める。
 意識がはっきりしないらしい。
「でもわたしは……わたしは……」
以下略



115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/31(土) 01:52:45.80 ID:EaOumZa8o
次でラスト。つまり今日で終わりそうです
全体としては短くなっちゃいますが、その分密度は上げるつもりです。よろしく


116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/31(土) 02:01:19.47 ID:gvWCApfMo
おっしゃ
全裸待機してればいいんだな


117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/31(土) 03:43:37.92 ID:TOnZZ6Tpo
おう……そりゃあ割り切れねーよな
出会ったのは不幸なんかじゃないって言えると信じてるぞ


118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 05:17:51.41 ID:EaOumZa8o

 ホテルを出るとき、フロントの男はいなかった。
 これからやろうとしていることを考えれば鉢合わせなかったのは幸運だった。

 僕はまだ開いていた旅行用品店に入り、大きなキャリーバッグを買った。
以下略



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