過去ログ - 吸血少女と待つ夜明け
1- 20
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/27(火) 07:52:34.63 ID:A4xiBcVFo

「それはありがとう」
 感謝の気持ちの欠片もない顔で彼女は答えた。
 僕の顔の赤みだけが濃さを増した。と思う。
 今なら羞恥心だけで死ねる気がする。

「で、どっちが先にシャワー浴びる?」
「え?」
 彼女の言葉で呆気にとられた。
「ぐだぐだ言ってるけど、最終的にはするんでしょ?」

 しないよ。と言えるほど僕は強くなかった。
 だからと言って勢い込んで、します! と言うほど能天気でもなかったつもりだ。
 僕はおずおずと訊ねた。
「君はもしかして、その、淫乱というやつなのか?」

「セックスへの抵抗感はないわね」
 さらっと事実を告げる口調で彼女は答えた。
 僕はひそかに、ほんのちょっぴり、ショックを受けた。
「で、どっちが先にシャワー浴びるの?」
 彼女は問いを繰り返した。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
144Res/79.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice