224:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/28(土) 21:40:18.17 ID:FKcWd/xSo
だが、空腹に耐え切れなくなったのだろう、目を覚ますと……部屋の中が何故かすごろく盤という状態になっている。
何だろうこれはと、瞼を擦りながらも眺めてみて、真っ白な感覚だった頭を何とか回して思い出す。
「これ、キャラメイク時のすごろくじゃないか……? ……ん?」
おかしい。今誰かが喋ったか? いや、間違いなく自分の発言である。
というか、色々とおかしい。アパートの屋根は割れ、家具はほぼ壊滅。パソコンもお釈迦な状態であった。
しかし、畳三畳分はあるすごろく盤は何故か無事で、ほんわりとした光を放っているような気もしたのである。
そして何よりの違和感は、自分自身であった。擦っていた瞼から指を離し、なんだか鬱陶しいと感じた前髪に触れる。
何だか前より伸びていないか。というか、髪が全体的に伸びていると気付き、声を発して更に驚く羽目となる。
「ふぁ、ふぁぁぁぁ!?」
最早半壊状態となったアパートの部屋で、割れた鏡を拾い上げて眺め、変な擬音を発してしまう。
なんだこれは、と、わなわなと身体が呻くように震えだす中、頭の中で声がしたのだ。
(ふぁぁぁ……って、煩いわねぇ……、もう少し寝かせてよ……zzz)
「い、今、頭の中で声が!? ……気のせい、じゃないよな……!?」
(……あぁ、もう、煩い! インストール終わったばっかりで疲れてるんだから静かにしてよね!!)
「……なんか、聞き覚えのある声のような……? って、自分が発してる声に、この容姿って……」
(ったく、煩くて眠れないじゃない。ほんと、何でこんなのを選んだのか知らないけど……仕方ないわねぇ……)
―― 頭の中で響く声の主は、面倒なのか本当に簡素に説明するのであった。
先ず、自分の姿が変身したように変わり、美少女のような姿になったのは、頭の中で声を響かせる主がインストールを行ったからであるらしい。
そこからいきなり付いていけない俺は、とりあえず女の子の身体になったら>>225を行うのは常識だと、行動に移すのである。
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