703:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/20(日) 22:46:48.34 ID:VDpT+834o
一美 (こう言う時は大人しく、恋との幼少時代を回想して現実逃避するのが一番だよね)
一美 (そう言えば……。何故私は……ううん、僕は……)
一美 (恋から……あの場所から逃げたんだろう……)
鼻毛が刺さったドラム型バッグが次々空間から生まれるように現れては、それが一瞬でこちらに突っ込んでくる。
それが繰り返され、次第に手に持っていたドラム型バッグでは防ぎきれず、その衝撃も凄まじく……。
小夜 「ぐぅ、ぁぁっ!!」
小夜 (お腹が、痛い……。足も痛いし……、ま、また飛んできたッ!?)
小夜 「うぐぅぅっ!!」
小夜 (ダメ、このままじゃ耐えられない……。そもそも、なんでこのドラム型バッグ、空っぽなのにこんなに重いの!?)
小夜 (まさか……、ドラム型バッグに、大量に私の鼻毛が詰め込まれているんじゃ……!?)
小夜 「ぐ、あぁぁっ!!」
瑞希 「はぁ、はぁ、はぁ……はぁ……ふ、ふふふ、はははははっ!!」
小夜 「このままじゃ、死因はやっぱり自分の鼻毛となってしまう。……イヤ、恋に笑われて、バカにされてしまう!)
瑞希 「私に、この瑞希様に鼻毛なんて下らないモノ見せるから、そうなんだよぉぉっ!!」
小夜 「ぐ、あぁぁっ!!」
小夜 (イヤだ、笑われても、バカにされるのも。それよりも……恋に会えなくなるのが、イヤだ!!)
立ち上がる。最早疲労で、痛みで震える脚に鞭打ち、それでも想いだけで立ち上がる。
鼻毛死を避ける為に。そして何よりも、大好きな恋に会えなくなるのが辛いから。絶対に生き残ってみせると、意思表示のつもりだった。
しかし現実は容赦なく。トドメといわんばかりの量のドラム型バッグが、ぐいっと鋭くなっては刃のように変化する。
瑞希 「これくらいの芸当ならば、私でも出来ちゃうのよねぇ。うふふふぅ……」
瑞希 「……さぁ、死んで頂戴ッ! 死んであの世で鼻毛を一生抜いてろォォォッッ!!」
小夜 (……これまで、かな……)
目を閉じた。もうダメだと。私の死因は自分の鼻毛により鼻毛死。悲しいなんてモノじゃない。
後悔だけがひたすら残る結果。……になる筈だったのに。私は何故か呼吸し、立てているのが不思議で仕方が無い。
目を開けば、そこには一美が私を庇うように立っており、彼女は飛んできたドラム型バッグが刃となったのを……>>704
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