過去ログ - 小梅「白坂小梅のラジオ百物語」Season3
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8: ◆E31EyGNamM[saga]
2013/08/25(日) 21:26:43.31 ID:+ghuoRsjo


 私がワインを味わってる間に、あれよあれよという間に話ができあがっていたの。
 その人が後援しているとある劇団の練習場で百物語を開催しようって、そんな話がね。

 月も見えない曇り空の蒸した空気の中、私たちは、その練習場とやらに移動したわ。
 薄暗い中で見る限り、ただだだっ広いだけの場所に見えたわね。

 そこで、私たちは怪談を始めたの。
 そう……百物語をね。

 小梅ちゃんのことだから……百物語の本当の作法を知っているかしら?

 ええ、そう……ろうそくを立てるのではないやつね。
 行灯に青い覆いをして、百本の灯心を入れる。
 そうして、話が一つ終わるごとに灯心を引き抜いていく……。

 それが、昔々の百物語の作法。

 本当はいくつか部屋を隔てたところに行灯を置いて、わずかな青白い灯りの中話すものらしいけれど……。
 さすがにそこまではできないから、劇団の小道具の行灯を練習場の端において、私たちは逆の隅に集まったわ。


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