過去ログ - ペトラ 「父さん、私、調査兵団に入る!」
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17:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/05(木) 20:10:37.42 ID:9qyEC/6a0

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リヴァイ兵長にはなかなか会うことはかなわなかった。

兵士長なのだ、そうそう出歩いたり、私たちのような下っ端とともに行動することもないから
当たり前といえばそうなのだけれど。

ただ遠目に見たり、噂をきいたりして、少しずつリヴァイ兵長のことを知ることはできた。

思っていたよりもずっと小柄で、着やせするのか、華奢といって良いほど細身であること。

度を越した、と言われるほどの綺麗好きであること。

無愛想でぶっきらぼうで、とても口が悪いこと。

ものすごく強いこと。

・・・・・そして、とても仲間や部下や思いであること。

分隊長のハンジさんから、君もリヴァイに憧れて入ってきたの?と聞かれ、即座にうなずく。
色んな噂きいたよね?幻滅しなかった?と重ねて尋ねられる。

とんでもない。 私も下町の武器商人の娘、荒っぽいのは慣れてるし、
ぶっきらぼうは裏表がない証拠、強くて優しい人が多いことを知ってる。
そしてここが重要、私はリヴァイ兵長に負けず劣らず綺麗好きなのだ。

ますます好きになりました!と大きな声で力説し、我に返って赤面した私を
ハンジさんはやさしい目で見て言った。

 そうか、それは良かった。 じゃあ、死なないで。

 リヴァイは強いから、残された思いを全部背負おうとするんだ。
 彼はチビだろう?
 だからいつかその重さにつぶされてしまわないか、私はちょいと心配してるんだよ。

本気か冗談か、メガネに隠された瞳からは読み取れなかったけれど。

一緒に戦える日がくるなら、足手まといにだけはなりたくない、と思った私は、
この時はまだハンジさんの言っていることがあまり理解できていなかったのだろう。


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