53: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2013/09/16(月) 20:34:14.27 ID:jugo19V7o
少し、しんみりとした様子のお爺さん。心なしか、一回りほど小さくなったように思えます。
十六といいますともう高校生でしょうから、焼き物よりも服やアクセサリーといったものに心惹かれる年頃なのかも知れません。
自分の焼き物が喜ばれなくなったお爺さんの心中は察するに余りあることでしょう。
寂しそうに伏せた目が、一層と哀愁を誘います。
そんなことを私は思います。画面の向こうのお姉さんも同じことを思ったようでして、慰めるようにして問いかけます。
「高校生くらいになってしまうと、焼き物よりも洋服などの方が、お孫さんは喜ばれるんでしょうかねぇ。やっぱり、少し寂しいですか?」
彼女の言葉に、男性はおずおずと口を開きます。
「いや、焼き物でも喜んでくれはするんだが……。なにぶん焼き過ぎた。もう置く所がないと、済まなそうに言われたよ。」
その答えが少しばかり予想と違っていたものですから、私と、レポーターの女性はきょとんとしてしまいます。
彼女の表情を見て、今度はお爺さんがきょとんとするのでした。
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