過去ログ - 鷹富士茄子「幸運にめぐまれて」
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68:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/16(月) 21:50:10.71 ID:DTqz2WxMo
乙^〜
ここで話を聞いていれば俺は茄子さんと会えてなかったのか……。


69:以下、新鯖からお送りいたします[sage saga]
2013/09/17(火) 19:40:58.35 ID:SL74OiP80
鷹富士茄子(20)
i.imgur.com
貼らなくちゃいけない気がした


70:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/17(火) 23:58:48.45 ID:YrcLgazj0
ラノベやSSというよりも純文学寄りな文体な気がする。
それでいて読みやすい、すばらしい。


71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/24(火) 15:12:29.19 ID:F3iG/zyNo
とてもいい。とても


72: ◆bsVOk5U9Es[sage]
2013/10/09(水) 21:17:14.69 ID:zXpMPpJ4o
今週中にはどうにか5レス程度ですが書きあげますのでもう少しお待ちを
なんもかんも侍道が悪い


73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/10(木) 01:55:03.93 ID:FxCIsp8do
おう、まってる


74: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2013/10/13(日) 21:49:57.89 ID:2dAlYylzo

 人波に押されるようにして私はホールへと入場いたしました。
郵送されたチケットは、ちょうど会場の真中辺りですから、彼女たちの姿を見るには少し物足りないところです。
その代わりにステージ一面を見渡せるような位置でありました。
場内はざわめきたち、開演を今か今かと待ち構える人々の熱気に満ちております。
以下略



75: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2013/10/13(日) 21:50:30.75 ID:2dAlYylzo

 そんな中、私はといいますと、抗い難い欲求に両手をわきわきとさせるも、理性を総動員して必死に堪えておりました。
ライブの始まる前からサイリウムを開封してしまったものですから、目の前にあるのは裸の棒が六本。
使い方は簡単。折ればたちまち「ぱぁっ」と光ります。
そんなものが膝の上にちょんと置かれているのです。折ってはいけません、というのは土台無理な話でありましょう。
以下略



76: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2013/10/13(日) 21:52:04.53 ID:2dAlYylzo

 場内が暗闇に包まれたのは、ついに根負けした私がサイリウムへと手を伸ばし掛けたのと時をほぼ同じくしてでございます。
音もなく落ちた照明につられるようにして、人々の間にも静寂が広がっていきます。ただの静寂ではありません。耳の痛くなる程の静寂でありました。
次いで会場内は張り詰めた空気に満ちていきます。周囲の気配に引き摺られ、知らずぴんと背筋が伸びてしまいます。
何だか、私は大学入試を思い出してしまいます。
以下略



77: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2013/10/13(日) 21:52:33.33 ID:2dAlYylzo

 少女――渋谷凛さんは、駆けながら飛びながら跳ね回りながらステージを使います。
凛さんの動き合わせて、客席では蒼一色のサイリウムが右へ左へ、前へ後ろへと振られます。
一糸乱れぬ蒼の光を受けた彼女は一層と輝きを煌めきを増していくのです。
ファンの声援に凛さんは応え、彼女のパフォーマンスにファンが応える。
以下略



78: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2013/10/13(日) 21:54:04.18 ID:2dAlYylzo

 彼女は中央付近に戻ります。
客席を見据え歌う視線と、舞台へと向けた私の視線が絡み合いました。
勿論、気のせいに違いないのですが、その時、確かに見つめ合っていたと私は信じたのです。
それだけで充分でありました。靡く黒髪。揺れる蒼いドレス。名の通り凛とした瞳。
以下略



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