過去ログ - 日向「いんらん☆アイランド?」【R-18】
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818:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/05(木) 21:29:42.61 ID:oFcjikJTo


Bitter End ――超高校級のゲーマーは永遠に続く楽園のゲームの夢を見るか――


819:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/05(木) 21:30:16.59 ID:oFcjikJTo

 ――目が覚めたあとの俺達の混乱は、筆舌に尽くしがたい。見覚えのないベッド。俺達に繋がれた巨大な機械。見覚えのない傷。けれども、それより衝撃だったのは……そこにいた人たちから聞いた話だった。

 超高校級の絶望、未来機関、希望更生プログラム、新世界システム、エトセトラエトセトラ……それは、(俺達の体感では)超高校級といっても高校生になったばかりのガキである俺達には信じられないような話だった。

以下略



820:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/05(木) 21:30:47.69 ID:oFcjikJTo


罪木「日向さぁん! 頭、寝癖になっちゃってますよぅ!」

日向「またか……流石にもう学生じゃないんだし、アンテナヘアーはまずいってのに……」
以下略



821:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/05(木) 21:31:14.78 ID:oFcjikJTo

 今の俺の生活は、自分の過去を鑑みれば信じられないほど良好だ。……たった一つのことを除けば。

日向「七海……お前、どこ行っちゃったんだよ」

以下略



822:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/05(木) 21:33:09.23 ID:oFcjikJTo


 その日、俺は仕事を終えるといつものようにゲームセンターに寄っていた。荒廃したこの世界にようやく戻ってきた娯楽の一つだ。とは言え新しいゲームを開発する余裕なんてどこにもないので、筐体は当時のものだが。

 仕事帰りにこのゲーセンに立ち寄るのが、俺のたった一つの趣味だった。酒も煙草も賭け事もしない。一日に一度、ワンコインだけゲームをするのが俺の唯一の楽しみで、あいつが残してくれたものを感じられる時間だった。
以下略



823:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/05(木) 21:33:41.14 ID:oFcjikJTo

日向(ちょっとだけ……勝ちそうになったらわざと負けてあげればいいし……)

 そんなふうに自分に言い訳をしながら、彼女の対面に座る。乱入画面になると、向こうも気づいたのか横から顔を出してペコリ、と頭を下げた。フードを目深に被っているのでよくわからないが、どうやら女の子らしい。

以下略



824:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/05(木) 21:34:46.78 ID:oFcjikJTo


日向(はあ……こんな子供にまで負けるって……俺、ゲームの才能ないのかなあ……)

 そんなことを考えながら横から相手の子供を覗き見ると。その子の頭がぐわんぐわんと揺れ、床に落ち――
以下略



825:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/05(木) 21:35:22.09 ID:oFcjikJTo

 暫くの間、その子を抱えて様子を見る。身体に異常はなさそうだったが、親が迎えに来る気配もなかった。

子供「……ん。わたし、ねてた?」

以下略



826:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/05(木) 21:35:50.35 ID:oFcjikJTo


七海「ひなたくんにあおうとおもってきたんだけど、げーむせんたーをみつけて、つい……でもけっかおーらいだね」

七海「こうしてひなたくんにあえたし……」
以下略



827:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/05(木) 21:36:19.18 ID:oFcjikJTo


 俺は慣れないながらも七海(?)の身体をおんぶして家路につく。子供らしく、体温の高い七海の体が背中にぴったりと触れているのを感じる。

日向(ほんとに……七海なんだよな)
以下略



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