過去ログ - 宥「玄ちゃん、あったかい?」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 02:34:18.31 ID:8JyrJxz20


玄ちゃんはその時、体育の授業でグラウンドをジョギングしていたそうだ。

玄ちゃんの前を走っていた灼ちゃんが、急に苦しそうにして速度を落とした私の妹に気づいて走り寄った途端、激しく咳き込んで、吐血し、倒れた。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 02:58:31.03 ID:8JyrJxz20


「えへへ、この度はお騒がせをして大変失礼をば!」

病院のベッドの上で、いつもと変わらぬ笑顔の玄ちゃんは言った。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 03:01:50.46 ID:8JyrJxz20

集中治療室のランプが消えると、お医者さんが出てきて妹のとりあえずの無事が伝えられた。

私はお父さんと泣いて喜んだ。

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 07:33:08.17 ID:/CQfntBIo
えらく急だな
たしかに玄って薄命なイメージあるよね


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 08:45:12.23 ID:RD+a45n4o
ドキドキする
続き期待


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 16:49:48.20 ID:8JyrJxz20

突然の死の宣告を受けたその日、どうやって松実館に帰りついたのかは覚えていない。

覚えているのは、父が母の位牌の前で土下座して泣いていたこと。

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 16:50:47.41 ID:8JyrJxz20


玄ちゃんの指が私の髪の間を流れていく。優しく優しく、繰り返し繰り返し。

玄ちゃんの肩に押しつけた鼻から、彼女の匂いが入ってきて、私を満たす。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 16:54:21.13 ID:8JyrJxz20

唇をきゅっと結んで、覚悟を決める。

「玄ちゃん」

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 16:55:35.38 ID:8JyrJxz20

「お姉ちゃん」

玄ちゃんがくすっと息を漏らして笑った。

以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 16:59:03.11 ID:8JyrJxz20

「・・・あーあ、長生きしようと思ってたのになぁ。でもお母さんと同じ病気なら仕方ないかぁ」

え?玄ちゃん、今なんて?

以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 17:01:33.79 ID:8JyrJxz20

「玄ちゃん、なんで」どうして知っているの?

玄ちゃんは笑って、でも少し寂しそうに言う。「わかるよぉ。症状が天国に行く直前のお母さんと一緒だもん。かなり悪いんでしょ?」

以下略



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