8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 00:39:35.13 ID:8JyrJxz20
  
 きれたお茶の交換に立った玄ちゃんがいない間に、みんなにちょっとだけ妹自慢。 
  
 「玄ちゃんは本当に優しい」 
  
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 00:48:14.33 ID:8JyrJxz20
  
  
 だって炬燵が離してくれないんだもん。 
  
 なんて情けないことは当然言えずにいると、穏乃ちゃんが話題を変えてくれた。 
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 00:50:52.83 ID:8JyrJxz20
 つづく 
  
  
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 00:52:05.15 ID:pfXyKGKto
 期待 
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 02:33:21.76 ID:8JyrJxz20
  
 初秋、穏やかな陽光をうけて午後の授業を受けていた私の眠気は、けたたましいサイレンの音に吹き飛んだ。 
  
 窓から見ると校門で救急車が赤いランプを回していて、救急隊員やら先生やらがせわしなく動いているのが見える。 
  
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 02:34:18.31 ID:8JyrJxz20
  
  
 玄ちゃんはその時、体育の授業でグラウンドをジョギングしていたそうだ。 
  
 玄ちゃんの前を走っていた灼ちゃんが、急に苦しそうにして速度を落とした私の妹に気づいて走り寄った途端、激しく咳き込んで、吐血し、倒れた。 
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 02:58:31.03 ID:8JyrJxz20
  
  
 「えへへ、この度はお騒がせをして大変失礼をば!」 
  
 病院のベッドの上で、いつもと変わらぬ笑顔の玄ちゃんは言った。 
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 03:01:50.46 ID:8JyrJxz20
  
 集中治療室のランプが消えると、お医者さんが出てきて妹のとりあえずの無事が伝えられた。 
  
 私はお父さんと泣いて喜んだ。 
  
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 07:33:08.17 ID:/CQfntBIo
 えらく急だな 
 たしかに玄って薄命なイメージあるよね 
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 08:45:12.23 ID:RD+a45n4o
 ドキドキする 
 続き期待 
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 16:49:48.20 ID:8JyrJxz20
  
 突然の死の宣告を受けたその日、どうやって松実館に帰りついたのかは覚えていない。 
  
 覚えているのは、父が母の位牌の前で土下座して泣いていたこと。 
  
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