過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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186: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/10/19(土) 16:53:08.54 ID:sj6EX8u+o

「オマエ、ホントにいつ学校行ってるの。俺が言えたこっちゃねェけど。」

「正直出席日数なんてどうにでもなる。」

明日は平日であって高校教師である黄泉川愛穂が出勤であるのだから、当然高校生である少年も登校日である筈なのだ。しかし彼はそれを蔑ろにすることに抵抗がない。周囲には真面目な好青年だと思われているが、学校はサボって、立入禁止のビルに立ち入って、勝手に不良少年共をブチのめして、考えようによっては問題行動ばかり仕出かしているとも言える。
それでも何でこの少年の目は今でも美しいのだろう。そして、何で自分はそう在れなかったのであろう―彼の真っ黒く飲み込まれそうな虹彩を見ていると余計なことを考えてしまいそうで、彼女は懸命に思考を逸らそうとした。



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