過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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369: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/01/18(土) 18:20:09.03 ID:h5aKtyLbo

「魔力は使いたい魔術に合わせてそれぞれ違うものを精製する必要がある。使用したい魔術と魔力の性質が合わないと、術者に色々な反動が返ってくるの。勿論複数の魔術を使い分ける魔術師は、「魔力と魔術の性質が合わない」なんていう基礎的なミスをしないように訓練をしているけれど。」

「けれど、そのミスをわざと誘発させるような魔術というのもある。魔術と魔力の組み合わせのミスを起こさないための努力と、それを起こさせようとする工夫は、もう長い間いたちごっこのように続いている。何せどんな魔術にでも共通する弱点だから。」

「そんな鬩ぎ合いが続いているということは、当然不適切な魔力を用いて魔術を発動させてしまった経験を持つ魔術師も過去にたくさん発生している。その後遺症をリカバリする方法も発達している。」

インデックスが何を伝えようとしているかは分からないながらも、打ち止めと滝壺は彼女の言葉を黙って聞いていた。恐らくそこに、一方通行を探すヒントが隠れているのだと信じながら。

「りこうのAIMが混じり込んだという状態は、「魔術と魔力の性質が合わない」という状態に近いんじゃないかと私は思う。本来自分が使用する魔術には適さない魔力が流れ込んできているような。」

「なら、あの人の探しているものは、」

「うん、あると思う。こっちの世界に。」

その言葉を聞いてぱあと表情を明るくした打ち止めに対して、インデックスは難しい、何か悩んでいるような表情を変えなかった。



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