過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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387: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/01/26(日) 13:45:52.13 ID:efvjyrzlo



翌朝、珍しいことにインデックスが目覚めたときには、上条当麻は未だうとうとと風呂桶の中でまどろんでいた。

「とうま、お寝坊さんなんて珍しいね。」

「隣のせいだ…」

「隣、ってもとはるのこと?」

インデックスは風呂場の壁に目をやった。ちょうどこの薄い壁の向こうが土御門元春の部屋である。

「何か知らないけど昨日、ってか今日?あいつ深夜2時とか3時とかにドタバタしててさ、目が覚めちゃったんだよ。あいつほんと何してんだ。」

隣人はあんなふざけたなりをしているが、案外体調管理はしっかりしており、健康的な生活リズムを保っている。体は重要な資本だということを重々理解しているのだ。深夜に何か物音を立てていたというのなら、単なる若者にありがちな夜更かしをしていたというのではなく、何か退っ引きならない理由があったと考えるのが妥当である。
しかし多重スパイをやっている彼には、その退っ引きならない理由にも様々なパターンがあるわけで、上条にもインデックスにも全くその内容を予想することができないのが常であった。

「ま、訊いたところで教えてくれないか。」

上条も同じことを考えていたらしい。隣人が深夜に活動しているなら何か事情があるに違いないが、問うたところで適当にごまかされれるのが関の山である。考えたって仕方がないと気を取り直して、彼は狭い浴槽の中で伸びをした。



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