過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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437: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/02/08(土) 17:50:38.02 ID:Y0Pycakzo

「どうした?何か人に言いづらいことでもあるのか。」

普段だったなら彼はそれ以上問い詰めず、それでもインデックスを安全な場所まで送り届けてくれただろう。けれども幸か不幸かその瞬間、頑なに握られていた彼女の右手から、小さな紙切れのようなものが零れ落ちた。

「何だ、これ。」

「あ、」

インデックスが止めるまでもなく、彼はそのぐしゃぐしゃになった紙切れを開いた。

「それ、」

見ちゃダメ、とインデックスが言うよりも先に彼はその内容をはっきりと理解したようだった。

「これ、大事なものだよな。」

「そこ、俺も一緒に行っていいか?」

彼の表情が今まで見たこともないものに変わるのを、インデックスははっきりと目撃した。



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