過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/03/08(土) 17:02:53.79 ID:ZxRmH7joo
「一方通行には会えたかい?」
冥土返しは廊下で偶然行き会った10032号に訊ねた。19090号が一方通行らしき人物を病院内で見掛けたらしいが何か心当たりはないか、と10032号が彼の居室を突然訪ねてきたのはほんの30分ほど前のことである。
「ええ、ありがとうございます、とミサカはぺこりと頭を下げます。」
「しかしまさか打ち止めにも報告せずに先ずこの病院に来るとはね。」
彼女が第七位を背負って彼の診察室に現れたとき、少なくとも打ち止めか黄泉川愛穂のどちらかには状況の報告を済ませていると医師は思ったのだ。まさかその十数分後に彼の診察室を訪ねてきた10032号が何の情報も持っていないとは予想もしていなかったわけである。
「それだけ、第七位が大切だということでしょう、とミサカは推測します。」
「君たちはそれに対して、悲しいだとか、悔しいだとか、考えないのかい?」
淡々と答える少女に、医師はいっそ嫌味にも聞こえる質問をする―悪い言い方をすれば、その分君たちは軽んじられているとも言えなくはないのだと。辛い感情であるかもしれないが、感情に乏しい彼女らに自覚を促すことは子供の成長の過程に必要なことであると信じるが故の発言だった。
「分かりません、もしかしたらミサカたち自身が自覚しないところでそういった感情もあるのかもしれません。」
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