過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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568: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/05(土) 19:28:32.27 ID:u2y932Ijo



「つゥか、オマエ何でこの部屋にいンの。」

最近はまともに帰っていなかった自室に入ってみると、不貞腐れた様子の番外個体がベッドに突っ伏していた。

「アナタもうこの部屋使わないんでしょ、何だっていいじゃん。ミサカだって自分の部屋欲しいし。」

元から自分がこの部屋を出て行ったなら番外個体が使うことになるだろうと思っていたので、彼女はその発言に対してそれ以上反論しようとも思わなかった。それどころか机だの本棚だのベッドだのは運ぶのが面倒くさいから、そのまま置いて行って彼女の好きにさせようかと思っていたほどだ。

「男と暮らすなンてキモいだとか言われるかと思ってたが。」

「言ってやってもいいけど、そんなんじゃ心変わりしないじゃん、第一位。」

先ほどまでの会話の内容は、打ち止めを通じて既に把握しているのだろう。彼女はいきなり持ち出された新しい話題にも当たり前のように対応した。

「そりゃ最初は第一位のこと殴ってやろうかと思ったよ。ミサカたちを放ったらかすのか、捨てるのか、邪魔になったのか、色々頭の中ぐるぐるした。」

一方通行は手早く数日分の着替えを纏めて手頃な旅行鞄に詰め込むと、それから手を止めて番外個体の小さな声に耳を傾けた。



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