過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/05/04(日) 20:48:02.69 ID:6jhe/6kKo
「やはり腑に落ちないんですが、とミサカはこの状況に文句を言います。」
以下略
603
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◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/05/04(日) 20:49:30.26 ID:6jhe/6kKo
電極を外した状態では普段のタイトな服装が気に入らないらしく、やたらと引っ張ったり脱ごうともがいたりするため、病院で充電作業をする際には入院しているわけでもないのに病衣を借りるのが習慣になっている。
幾つかの結び目を解けば簡単に脱ぐことができる服は、さすが病人用というだけあって体の不自由な彼女にとっても扱いが容易だ。2人だけがいる病室で人目を気にすることもなく下着一枚になった彼女を咎めるように、10032号がカーテンを閉めた。
「第七位に電極を外した状態を見られたくないとか、そういうことでしょうか?とミサカは勝手に一方通行の心情を推測します。」
以下略
604
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◆owZqfINQN1ia
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2014/05/04(日) 20:53:29.77 ID:6jhe/6kKo
当初は少年の看病をするという明確な目的があったから然程気にならなかったが、彼が回復して数日経った頃からこの生活に違和感を覚えるようになった。彼との関係に「一方通行」を持ち込むことに対する抵抗感、というのが一番正確な表現だろうか。
一緒に暮す以上、電極のこと、妹達のこと―そういった「一方通行」の問題から彼を切り離して考えることは酷く難しい。これまでもそういった問題と彼が全く無関係だったわけではないが、それでも一定の線引はできていたと思うし、少年の方も一歩引いて関わってくれていたように感じる。
以下略
605
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◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/05/04(日) 20:55:20.67 ID:6jhe/6kKo
充電を終えて自室に戻ったのは、昼過ぎのことだった。
少年は思うところがあるらしく、怪我が治ってからは学校に通っていた。サボって別のことをしている日もあるし、遅刻や早退をせずにきっちり授業を受けているというわけでもない。今朝だって、彼女が家を出た後に学校へ行ったのだろうからどう考えても2つは授業をサボっている。それでも月に何回か顔を出す程度だった頃に比べれば大変な変化と言えるだろう。
以下略
606
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◆owZqfINQN1ia
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2014/05/04(日) 20:57:38.80 ID:6jhe/6kKo
その翌々日、土曜日のことであった。毎朝の日課であるトレーニングを終えた少年は、帰って来てから先ずシャワーを浴びる。そのついでに洗濯機を回すのが彼の習慣だ。
以下略
607
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◆owZqfINQN1ia
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2014/05/04(日) 21:01:16.97 ID:6jhe/6kKo
「10032号か?俺だ、削板だ。」
以下略
608
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◆owZqfINQN1ia
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2014/05/04(日) 21:02:48.86 ID:6jhe/6kKo
『恐らく昨日は殆ど寝なかったのでしょう、充電が必要になる前日に態と睡眠時間を減らすことも多いので、とミサカは一方通行の習慣を解説します。』
「何でそんなことを?」
以下略
609
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◆owZqfINQN1ia
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2014/05/04(日) 21:03:14.74 ID:6jhe/6kKo
「俺の力ならそんなに難しくないって、」
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610
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◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/05/04(日) 21:07:55.70 ID:6jhe/6kKo
この街の上層部が超能力者同士が親しくなるのを看過するわけがない。
そういった考えを少年が持つようになったのは、彼女が行方を眩ませて少しした頃であった。
高位の能力者の殆どはこの街での生活に満足しているだろうが、一方で無能力者などとは比べものにならない鬱憤を抱えている者もある。この街の大人たちは強い能力を持ち、且つ現状に不満を抱えている子供たちが接触するのを忌避しているようだった。そういった子供たちが共謀して何事かを引き起こすことを恐れていたのであろう。
以下略
611
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◆owZqfINQN1ia
[sage saga]
2014/05/04(日) 21:08:58.42 ID:6jhe/6kKo
「あなたの能力の研究、中々進まないのよね。第一位と共同研究できてた頃はよかったんだけど。」
「?どういう意味だ?」
以下略
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