346: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2014/03/31(月) 04:54:03.41 ID:73ryZ+L7o
「そろそろ時間ですね」
「んー、でもまだ来てないみたいだよ。ネネさん」
紗南ちゃんがゲームの電源を切って、辺りをキョロキョロと見回し始める
その時、腰の辺りでなにかがモゾモゾと動く感触がした。携帯電話が着信を知らせて
電話を取り出してディスプレイを見ると、目的の人からの名前がそこにあった
「……もしもし」
『もしもし。ネネちゃん? もう着いてるかしら?』
「はい、駅前にいますよ」
『そう。じゃあ近くの駐車場まで来てくれるかしら』
「わかりました。すぐに向かいますね」
『ふふっ、ゆっくりでいいわよ。じゃ、待ってるわね』
用件だけ手短に伝えると、レナさんからの電話はすぐに切れてしまった
携帯を閉じると、紗南ちゃんが隣で期待に目を輝かせていた
身体を動かさずに、待つのは限界に近かったんだろう
「ねっ、レナさんから電話?」
「うん。近くの駐車場にいるって言ってました」
「よしっ、行こう! あたしスイッチ入ったよ!」
「あっ、ちょっと、走ると危ないですよ!」
私の言葉を聞くと同時に紗南ちゃんは駈け出し、慌てて後を追う
元気になった紗南ちゃんはとても楽しそうで
妹と一緒に出かけているみたいで、見てる私まで楽しくなっていた
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