71:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/03(火) 00:53:14.32 ID:AoxTbu740
石丸「……だ、大丈夫かね?何か落としたようだが」
桑田「……、…………」
桑田君は酷い有様だった。彼なりに整えていたのであろう髭はだらしない無精髭と化していた。
上下左右にふらふらと行き来する目線には溌剌とした力は無く、不安げだった。何に怯えているのか、僕の後方辺りを覗き、カタカタと震えていた。
石丸「桑田君、大丈夫かね?」
桑田君は口をパクパクさせて喉を抑えていた。パクパクさせるたびに声にならない声が飛び出す。どうやら話せないらしい。埃でも吸い込んだのだろうか。
石丸「立てるかね?」
手を差し出すも桑田君は取ろうとしない。顔も身体も強張っているのが見ているだけでわかった。
石丸「た、立てないのかね?ならば手を貸す。さあ、立ちたまえ」
ゆっくりと手を掴み、身体を支えながら引っ張り上げた。…その時だった。
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