855: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/01(日) 02:24:58.21 ID:QMTkWK340
舞園「もしかして…苗木君ですか?」
苗木「…えっ?」
黙っていればよかったのに。
黙ってさえいれば苗木君は私が苗木君のことを忘れていると思い込んでいたはず。
そんな他人の距離だったなら互いにこんな苦しい思いはしなかった。
でも私は、「日本一のアイドルが自分のことを覚えていた」という事実が彼に与える衝撃と、その影響に期待してしまった。
…そして、その目論見はうまくいった。
しばらくはとても幸せだった。
互いに手の届かない存在だと思っていたんだから。
苗木君は私をテレビに出てるアイドルとしてではなく、久しぶりに会った同級生として話してくれたし、優しくしてくれた。
私のことを何度も気にかけてくれた。
何度も散歩に誘ってくれたし、誘えば応じてくれた。
縋りつけば受け止めてくれた。
小さいと思っていた胸は意外と広がった。
…本当にほんとうに、苗木君はやさしかった
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