16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/01(日) 07:54:10.73 ID:InD/KiKc0
「おいおい、お客さんからかってはダメだよ。すみません、お喋りでして……」
「良いじゃない。応援してあげるくらい」
「余計なお世話だよ」
「料理が上手ければ、男性はイチコロなのよ。それくらいわかるでしょう。
だから良いじゃない、ちょっとくらい」
「うちの場合は、逆だろ」
「うちは良いのよ、うちは」
「全く……」
テンポ良く、軽口を笑いながら言い合う二人は、とても相性の良い夫婦なのだと私は一人推測した。
長年連れ添った相手だからこそできる会話。何だか、それが羨ましかった。
「あ、それでね。コツなんだけど、ワインとお酢と、それから玉ねぎと一緒にお肉をつけるの。
すると、とってもお肉が柔らかくなるのよ」
「お酢……ですか」
「えぇ。ちょっと待ってね、今紙に書いて渡してあげるから」
「い、良いんですか?」
私は店主に確認する。
32Res/21.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。