18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/01(日) 07:55:39.69 ID:InD/KiKc0
「ありがとうございました」
ビーフシチューを奇麗に食べ終わり、私は会計を済ませ店を出た。
目を閉じて、大きく息を吐く。小さな幸せを、噛み締めるように大きく。
そして行きとは違う軽い足取りで、私は来た道をまた歩き始めた。
思えば、店に入って見ず知らずの人と話すような事は今まで無かったかも知れない。
昔と比べて、私も柔らかくなったという事なのか。
きっと、彼のおかげだ。
私はメモを大事にバッグに入れて、その彼の元へと歩いて行った。
「戻ったわ」
「あ、留美さん……すいません、たった今終わりました……」
彼は申し訳なさそうに、頭に手を当てて謝った。
私は気にしないでと彼が気をやまないように言った。
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