2:W1yMv6UE0[saga]
2013/09/02(月) 19:50:18.03 ID:W1yMv6UE0
※アイマスSS、はるちはです
※地の文あり
3:W1yMv6UE0[saga]
2013/09/02(月) 19:50:50.72 ID:W1yMv6UE0
「…………っと」ブルルッ
「その前に……」
4:W1yMv6UE0[saga]
2013/09/02(月) 19:51:52.05 ID:W1yMv6UE0
中は個室が三つ。 至って普通の公衆トイレだ、手入れも行き届いている。
全ての扉が開いているのを見るに、誰か先客が居るわけでは無いようだ。
……などと悠長に見ている場合ではなかった、いそいそと一番手前の個室へと入り鍵をかける。
5:W1yMv6UE0[saga]
2013/09/02(月) 19:52:40.46 ID:W1yMv6UE0
「…………ふぅうぅ…………」
段々とそれの勢いが無くなっていく。
便鉢に掛かっていたのが封水に落ちようになり、ピチャピチャと音を立てる。
それが少し恥ずかしくて、思わず服の裾を握り締めてしまう。
6:W1yMv6UE0[saga]
2013/09/02(月) 19:53:23.05 ID:W1yMv6UE0
「ふあぁ、やばいやばいやばい……!」
明らかに余裕の無さそうな声色で隣の個室へと入っていくのが聞こえる。
……とても聞き覚えのある声なのは気のせいだろうか。
7:W1yMv6UE0[saga]
2013/09/02(月) 19:54:17.14 ID:W1yMv6UE0
(……!!! 紙が…………無い…………!?)
このような事があり得るのだろうか。 あって良いのだろうか。
確かに、公衆トイレなどではこうした事例が良くあるとスタッフとの世間話で聞いたことがある。
だがしかし、よもや自分自身にその災難が起こるとは思っても見なかった。
8:W1yMv6UE0[saga]
2013/09/02(月) 19:55:44.98 ID:W1yMv6UE0
(…………よし、ここは、声を変えていきましょう……!)
色々と考えた結果、この結論に至ったのである。
自分で言うのもなんだが、声には自信がある。 mid1CからhihiEまで出せるこの喉ならば、声を変えるなど容易い。
因みに、mid1Bと言ったが、ある程度低い音域に慣れればmid1Aまで出せるのが密かな自慢だ。
9:W1yMv6UE0[saga]
2013/09/02(月) 19:56:18.18 ID:W1yMv6UE0
コンディションは概ね良好。
完璧ではないが、私なら行けるはずだ。 出す声も決まった、低い声で行く。
低めの声ならともかく、極限まで低くした私の声を春香は聞き慣れていない筈だから――。
「あ、あの、すいません…………」
10:W1yMv6UE0[saga]
2013/09/02(月) 19:56:56.85 ID:W1yMv6UE0
「……あれ? 千早ちゃーん?」
おかしい、絶対におかしい。 何故バレてしまったのか解らない。
それほどまでに自信のある出来だった。 にも関わらずバレでしまったのだ。
実は天井に隠しカメラが仕込んであって、春香はそれを確認したのではないかと疑うレベルだ。
11:W1yMv6UE0[saga]
2013/09/02(月) 19:58:10.36 ID:W1yMv6UE0
12:W1yMv6UE0[saga]
2013/09/02(月) 19:58:40.47 ID:W1yMv6UE0
「どうですか、私は千早という方ではないでしょう?」
「72センチ」
「くっ」
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