過去ログ - バードウェイ「ようこそ、『明け色の陽射し』へ」 〜断章のアルカナ〜
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181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/25(水) 11:40:22.26 ID:r370C9Yf0
――ショッピングモール

 携帯電話の表示通り進んで行けば、一方通行を待っていたのは散発的な襲撃とゴミのような時間稼ぎだった。
 逃げ惑う客に紛れて攻撃する訳でもなく、ただ一定の距離へ入れば攻撃を受ける。
 非常に退屈なルーチンだ、と彼は考える。
以下略



182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/25(水) 11:41:14.44 ID:r370C9Yf0
 『木原円周』と地図上に表記されたポイントへ来てみれば。

一方通行(誰だ?あの女?)

 先程背後から刺した少女、木原円周の他にもう一人。
以下略



183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/25(水) 11:42:09.40 ID:r370C9Yf0
 人が人であるのは。獣との一線を画すものがあるとすれば。
 それはきっと『信念』だろう。

シェリー(こんな単純に、『割り切って』しまう私が)

以下略



184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/25(水) 11:43:11.69 ID:r370C9Yf0
円周「……ね、シェリーお姉ちゃん」

シェリー「……そう呼ぶなっつったろ」

円周「わたしね、分かってるんだよ」
以下略



185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/25(水) 11:44:34.52 ID:r370C9Yf0
一方通行「……お別れは済ンだかァ?カミサマに祈る準備はオーケェ?」

一方通行「これ以上時間稼ぎされっと、オマエごとぶち抜くンだが」

円周「待っててくれてありがとうっ……えっと?」
以下略



186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/25(水) 11:45:32.66 ID:r370C9Yf0
円周「シェリーお姉ちゃん……?」

シェリー「……そう私を呼ぶなっつってんだろ。テメェは後でオシオキだ」

一方通行「……まァ?こンな展開になるたァ、思ってたンですけどォ」
以下略



187:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/25(水) 11:46:21.06 ID:r370C9Yf0
一方通行「……そりゃァ、オマエがそう感じてるだけだよ。良いも悪いもねェさ」

一方通行「けどよォ、つか。この世の中『割り切る』のが筋じゃねェのか」

一方通行「……世の中にゃァなァ、人の外ヅラとDNA持って生まれてきた奴が居てだ」
以下略



188:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/25(水) 11:47:15.33 ID:r370C9Yf0
シェリー「ふざけんな!信念なんぞ人の数だけ、それこそ一人にだって二個三個あるってもんだろ!?」

シェリー「その一つ一つに優先順位つけるぐらいだったら――最初から、語るな!」

 一度は一つの信念のために、捨てる決意をした。
以下略



189:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/25(水) 11:49:09.87 ID:r370C9Yf0
 ぴくり、と色素の薄い一方通行の顔に青筋が浮く。

一方通行「……まァ、アレだ。血管ぶち切れそうになる楽しいお喋りは、ここまでにしようぜ」

シェリー「そうね。私も面倒になってきたわ」
以下略



190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/25(水) 11:50:20.14 ID:r370C9Yf0
 が、『砂煙』である以上、どちらが摩耗しているのは一目瞭然な訳で。

一方通行「だよなァ。こォなるよなァ?」

 一方通行の突き出した腕はそのまま。ゴーレムは右腕の肘辺りまで崩れ落ちている。
以下略



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