過去ログ - バードウェイ「ようこそ、『明け色の陽射し』へ」 〜断章のアルカナ〜
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264:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/01(火) 08:09:16.95 ID:X7KuMeYY0
シェリー「だからまぁ?こいつらみたいに使う事はあっても、『タロットカードを再現したって意味はない』んだ」

上条「それが神様の武器でもない限りは、って話か?」

シェリー「大体そんな感じじゃねえか。タロットは『手段』であって『目的』じゃねぇ」

上条「タロットに関しての逸話とかないの?」

シェリー「『黄金』系の魔術師が好んで使う以外には殆ど……あぁ、まぁ今で言う都市伝説みたいなのは聞いたな」

シェリー「キャリー・イェール版を含むスフォルツァ版タロット、通称『プリマ・タロッコ』」

シェリー「『原初のタロット』って言う意味なんだが、このタロット群には共通点があんのよ」

シェリー「それは『どのデッキも共通して二枚だけ足りない』の」

上条「イェール版は11枚、他のも散逸してるだけじゃないのか?」

シェリー「んー、その可能性もあるかしらね?」

シェリー「けれど、幾つか残っているデッキの内、『悪魔』と『塔』のアルカナだけなくなっているのは不自然じゃない?」

シェリー「だから後にタロットを、というか古美術の収集家達はこう囁かれた」

シェリー「『タロットで“塔”を引いてしまうと、悪魔が現れて持ち主を連れ去ってしまう』」

上条「お、おぉう!都市伝説系の話だなっ」

シェリー「だから当時の持ち主達は意図的にその二種類のアルカナを廃棄した、という噂」

上条「すっげー縁起の悪いカードだから、最初から存在しなかったとか?」

シェリー「それだと後年のタロットに悪魔と塔があるのはおかしいじゃない?」

上条「教会とかに配慮……も、今更っぽい気がするし」

上条「それじゃ今回の事件とタロットの復元は無関係かぁ……いやでも、タイミングが良すぎるって」

上条「前に言ってたけど、『木原数多』がシェリーを罠に嵌めるために喚んだんじゃないか、って」

シェリー「やりかねないけど……なーんか不自然なんだよなぁ」

上条「どこが?」

シェリー「バードウェイはそう睨んでるんだろうけどよぉ。それにしちゃ手が込みすぎてる」

シェリー「再現されたアルカナが異常な程、塗料からキャンバス、描き方も完璧に当時のやり方を模倣してんのよね」

シェリー「ホンモンだっつって売ったら高値がつくレベルよ」

上条「カモフラージュ的な奴かも?」

シェリー「だったらもっとやっつけ的な感情が入る筈だ。私の勘だけども」

シェリー「……まぁ何にせよ。仕事は今日で終りよ」

上条「え、帰っちまうのか?」

シェリー「別口で誘われている仕事もあるんだが、クソ木原をぶん殴るまでは帰らねぇ――帰“れ”ねぇわよ」

上条「寂しいような、残念なような」

シェリー「だったら遊びに来い。ウチの女子寮は慢性的な人手不足だし」

上条「パシリ前提じゃん!?」

シェリー「何だったら管理人にでもなっちまえ。オルソラと神裂のどエロい体が毎日拝めるぞ?」

上条「べ、別に俺はそんな事じゃ心轢かれないからなっ!やめろよっ!それ以上余計な事は言うなよっ絶対に!」

シェリー「キモノ?の下って下着着けないんだなぁ」

上条「取り敢えず英語は話せないとダメかな?家事全般は出来るし、就労ビザはそっちで何とかなんない?」

バードウェイ「おい、そこの話についていけない残念なガキども。そろそろ戻ってこい」


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