過去ログ - バードウェイ「ようこそ、『明け色の陽射し』へ」 〜断章のアルカナ〜
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2013/10/30(水) 12:53:12.27 ID:ZbrusG1n0
上条「フルートの演奏会でもしようってんじゃねぇだろうな?」

笛吹男「まさか。なに、ちょっと決闘でもしようかな、と」

上条「まぁそうなるよなー。期日まで逃げ回ってるのもいい加減限界だし」

上条「『勝負を挑んだんだけど、応じなかったので引き払った』って口実も出来る」

笛吹男「流石はバードウェイさん。ご慧眼で」

上条「……俺が考えたとか、そういう可能性もあると思うんだ、うん」

笛吹男「同業者でなければ無理だと思いますよ。クロムウェル様であれば別でしょうけど――あ、これどうぞ」

上条「触っても?」

笛吹男「ただのコピー用紙ですから。日付が変わる頃、そちらでお待ちしておりますので、もし宜しければお越し下さい」

上条「行かなかったら?」

笛吹男「『明け色の陽射し』の面子は丸潰れ。まぁでも死ぬよりはマシでしょうが」

上条「……なぁ、思ったんだが」

笛吹男「無理ですよ。それはもう、私達は住んでる場所も生き方も違いすぎる」

笛吹男「私は――私達は顧客が居て相応の対価があれば、何一つ躊躇う事無く手を汚します」

笛吹男「それが犯罪だの人道無視だの言われますが、私達は長年そうやって生きて来ました」

笛吹男「変わる道もあったのかも知れません。いや、実際に変わった同胞も数多くいます」

笛吹男「けれど私は、私達は変えられなかった。ただそれだけの話です」

上条「俺はっ!」

笛吹男「ダメです。それは、いけません。あなたの目の前にいるのは、人の皮を被った獣に過ぎないのですから」

笛吹男「実際に私はそちらのお嬢さんやクロムウェル様へ対し、酷い事をいっぱいしたでしょう?あなたはそれを怒ったでしょう?」

上条「……」

笛吹男「ですからどうか、躊躇わないで下さい。で、ないと――」

笛吹男「――あなたのお友達も、連れて行ってしまいますよ?」

上条「テメェはっ!」

笛吹男「おやぁ?その紙の裏側、何か付いていますよね?」

上条「これ――ゲコ太、と茶色の髪の毛……まさかっ!?」

笛吹男「あっははははははははははははははははははっ!笑えますなぁ、上条当麻君!」

笛吹男「お待ちしておりますが、まぁまぁ来なければ来ないで、どこにでも高く売れそうなサンプルが手に入りますし?」

笛吹男「ではまた後ほどお会いしましょう」

上条「――おい」

笛吹男「はい?」

上条「お前のその、クソふざけた幻想っ!俺が、この俺が絶対に――」

上条「――ブチ、殺すからなっ!!!」


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