過去ログ - バードウェイ「ようこそ、『明け色の陽射し』へ」 〜断章のアルカナ〜
1- 20
506:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/30(水) 13:17:52.44 ID:ZbrusG1n0
上条「フィアンマが世界を壊すって時、バードウェイは立ち上がったぞ。それが、違う」

上条「そしてまたグレムリンがどうしようも無い事をし始めた時、こいつらは戦いを選んだぞ。それも、違う」

上条「……人の生まれや、民族や人種!確かにそれで世界ってのは決まっちまうかも知れない!けどなっ!」

上条「お前は最初っから『諦めた』だろ!?弟さんが死んでも、ただ無気力に嘆いていただけだろうが!」

上条「変えようとする努力を放棄して!誰かが悪い、誰かの責任だなんて言っても良くなる訳ねぇじゃねぇかよ!」

上条「周囲に正論を吐く人間が誰も居なかったら、お前が言えば良かったんだ……!」

上条「お前が……変えようとすれば……っ!」

笛吹男「……おやおや、意外ですなぁ。『幻想殺し』が泣き虫だったとは……」

笛吹男「――いいものを見せて下さったお礼に、私も――」

バードウェイ「いかんっ離れろ!」

笛吹男「私もただ遊んでいた訳ではありません。既に21枚のアルカナの配置は済んでおります」

バードウェイ「やめろっ!死ぬぞ!」

笛吹男「『プリマ・タロッコ』、私には過ぎた代物……遣う度に一年ほど寿命が減るようですが……まぁ」

笛吹男「後一枚を並べるぐらいには――『塔』!」

 『プリマ・タロッコ』――原初のタロットとの二つ目を得て、名前と姿を変えた。
 膨大な魔力を得て過去の栄光を一時的に取り戻す。

 異界の知識、神への莫逆たる存在。
 冒涜の象徴である『死者の書』としての存在を。価値を。役割を。

上条「俺の後ろへ!」

シェリー「いやぁ、これはなぁ」

円周「ちょっと、無理っぽいけど」

 先程バードウェイが放った一撃がビル程の大きさの塊だとするなら、『死者の書』が創りだした魔力は新興住宅地程の大きさ。つまり。

海原「これは……飛行場、全部を覆っていますね」

上条「こんなにかよ……!」

笛吹男「やはり悪役は最後まで悪役らしくありませんと……ね」

 血を吐きながら笛吹男は笑う――誰を?


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
862Res/956.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice