過去ログ - バードウェイ「ようこそ、『明け色の陽射し』へ」 〜断章のアルカナ〜
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2013/10/30(水) 13:24:20.44 ID:ZbrusG1n0
上条「盗んだとか、盗ませてやったとか、そこら辺が良く分からなくて」

バードウェイ「あー……まず、現在巷に溢れるタロットは『死者の書』と言う魔術書の劣化写本だ。ここまではいいか?」

上条「うん。失っただか、無くなってるそれを復活させようってのがアイツだったんだろ?」

バードウェイ「そうだ。で、現在残っている写本の中で最古の『プリマ・タロッコ』を核に造り上げた」

バードウェイ「『木原数多』が肉体の筺(はこ)を用意して、中身を書き換えようとしたのと構図は似ている……いや、逆か」

バードウェイ「今となっては奴が本当に復活を望んでいたのかも怪しい」

上条「お前らの溜めてた魔力?だかも奪って、だよな」

バードウェイ「だが私達『明け色の陽射し』は、連中やその他の馬鹿者どもが『死者の書』を復活させるのを危惧していた」

バードウェイ「だからまず、『プリマ・タロッコ』に『塔』と『悪魔』のアルカナを最後に使えば、術者へ跳ね返る呪いをかけておいた」

上条「具体的には、って聞いても分からないか」

バードウェイ「イコノグラフィ――日本語で図像学と言う学問がある」

バードウェイ「この絵のこの小物は、何々の宗教学的な意味を含んでいるとかな」

バードウェイ「『死者の書』が最高のアルカナコンボで発現するように、私たちもアルカナの図柄に細工を加えて、魔術儀式の自動発動を仕込んでおいた」

上条「時限爆弾みたいなもんか?……あー、シェリーも『なんかおかしい』って言ってたっけ」

バードウェイ「あれは元々私達の持ち物だ。名前を書いて怒られる筋合いはないよ」

バードウェイ「そして次に『宵闇』に働きかけて、用意した偽物と呪いをかけた本物をすり替えようとした」

バードウェイ「もしもここで彼らが素直に従うようであれば……いや、言っても仕方がないか」

バードウェイ「現実として彼らは私達が用意した偽物を私達へ返し、呪いのかかった本物は自分達で所有してしまったのだからな」

バードウェイ「要は偽札と一緒だな。作る方は自分達がババを引かされぬよう、必ず分かる『符丁』を入れる」

バードウェイ「ユキチに『風×』と名前を書いたり、そういう事だな」

上条「それ違う人だと思う。個人的には番外個体やってほしかったけど」

バードウェイ「私達が自分で作った偽物を見抜けないでも思ったのか、連中は」

バードウェイ「後はまぁ……海原光貴は向こうから接触してきた」

上条「あの野郎……!俺の知り合いは信用出来ないとか言ってた癖に!」

バードウェイ「私は処刑するつもりだったんだが、その時なんて言ったと思う?」

上条「『中学生ハァハァ』?」

バードウェイ「……お前、魔術師相手に侮辱も程があるだろう」

上条「お前は、ヤツを、知らない」

バードウェイ「『上条さんのお友達であれば、信用出来るかと』、だ。少しは反省しろ」

上条「海原……」

バードウェイ「『宵闇』に関してもそうだよ。一応私が皆殺しにした『と言う設定』になっている」


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