過去ログ - バードウェイ「ようこそ、『明け色の陽射し』へ」 〜断章のアルカナ〜
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845:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]
2014/02/17(月) 12:57:31.13 ID:oqje6o8Q0
――???

「……ふむ。とあるゲームでな」

「例えば攻撃する際には六面ダイスを振り、その出目に攻撃に使った武器の威力を足し、それが最終的なダメージとなる」

「カッター程度であれば2、ナイフで7・8?真剣で15ぐらい。銃器では20前後だった気がする」

「対して人間の体力は10程度。カッターが2、ダイスの期待値が3.5として足して5.5。二回も当たれば瀕死だ」

「まぁ主人公達はレベルが上がったり覚醒したり、二桁後半は当たり前。前衛ともなれば三桁体力は必須のインフレ世界」

「敵も同様。取り残されていくのは哀れな一般人だけとなるんだが」

「だがそのゲームには追加ルールがあってね。『ダイスの出目が6である限り、もう一度振り足せる』と」

「これをクリティカル――と、呼んでいたかは忘れたが、まぁそう呼ぶとしよう」

「当たり所が悪かったのか、それとも上手く急所を突いたのか。デザイナー側はそう演出したかったと思うよ?」

「このルールのお陰で『誰であってもどんな相手に対しても一矢報いる』可能性が出来たと」

「理論上は悪魔王ルシファー――最も強いラスボス辺りですら、小学生が投げた石ころで撲殺できる“可能性”はある」

「だが実際の所――大真面目に計算してみたら、その世界で大ボスを倒すにはだ」

「『世界中の人間全員にダイスを振らせ、一回起こるかどうか』の、確率でしかない」

「逆に言えば『世界中の人間に石を投げつけられる』必要があるんだが。普通の相手であれば黙ってはいないだろうね?」


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