過去ログ - 女「せっかくだしコワイ話しない?」
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385:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/26(木) 23:05:28.04 ID:UbmWN7uEO
もしオレが入れ替わっていたエミ先輩――つまりレミの方に告白していたとしたら?
だとしたら姉である先輩はそんなことを知っているはずはない。
少なくとも先輩はオレへの解答をあやふやで終わらすような人ではない。
そんなことをするぐらいなら、むしろこっぴどくオレをフってくれるだろう。
「じゃあ仮に今の私の話が本当だとしてさ、信じられる?
妹と姉がしょっちゅう入れ替わってて、その上入れ替わりすぎて自分がどちらかわからないなんてこと」
「事実は小説より奇なり、そんな言葉があるぐらいには世の中にはあり得ないようなホントの話がある。
僕の身近にだって奇妙な話の一つや二つ転がっていたっておかしくはない……かもしれないですよね?」
「……そっか。
こんな馬鹿げた話を事実だと思うなんてね。
じゃあここから先は話半分に聞いてほしい、かな」
先輩はオレには視線を合わせようとせず目を伏せる。
足もとの亡霊のような淡い影を見る瞳はどこか虚ろだった。
「実のことを言うと、ここ一年ぐらいでようやく自分がどちらかがわかってきたの」
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