過去ログ - 女「せっかくだしコワイ話しない？」
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2013/09/26(木) 23:12:20.30 ID:UbmWN7uEO
「ここ一年ぐらいで自分がどちらかわかってきた……と言うことはそれまでは自分がどちらかわからなかったってことですか？」
先輩の荒唐無稽な話を信じると言ったのはオレだ。
だが、ただ入れ替わっているだけでなくもはや自分がどちらなのかすらわからないなんて……そんなことがあるのか？
思っていることが顔に出たのかもしれない。
先輩は自嘲ぎみに唇の端をもちあげた、見たこともない表情だった。
「信じられない、って言うよりありえないよね。
私って本当にバカ……だよね。
歳をとってボケたとかだったらまだわかるんだけどね」
「だ、だけど……先輩は先輩でしょう？
だったら自分は自分だって自信をもてば……」
「じゃあキミは私がエミであるって完璧に証明できるの？
そもそもキミが知っている私だってもとをたどればレミの方だったかもしれないのに」
「……」
「私とレミが同じ服装をしていて同じ髪型をしていて、それでキミはどっちが私ってわかる？
どっちがレミかわかる？
断言できる？」
深い夜のような瞳は涙で潤んでいた。
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