過去ログ - さやか「もしもキュゥべえが人型でサポート役だったら?」TB「僕はトウべえだよ」
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678: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2014/12/26(金) 14:54:19.57 ID:4AkjX99Do

杏子は混乱するトウべえたちと、沈黙を続けている魔女の間に立ちながら言った。


杏子「あたしと同じ匂いがするって言ったろ? ……幻覚なんだよ、全部」
以下略



679: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2014/12/26(金) 14:56:08.40 ID:4AkjX99Do


さやか「それって、見ちゃったらもうどうしようもないってこと?」

杏子「いや、破る方法ならあるよ。 ……目には目を、さ」
以下略



680: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2014/12/26(金) 14:57:54.54 ID:4AkjX99Do

剣で刺される幻覚を見せられたのなら、分身が刺される幻覚を新たに見せる。
正しい道を幻で隠されているのなら、幻で新しい道を作り出す。

幻で幻を上書きする――それは同じ幻惑の魔法を使う彼女だからこそ開くことができる、豪快な突破口だった。
以下略



681: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2014/12/26(金) 14:59:05.89 ID:4AkjX99Do


杏子「……へへ、一度言ってみたかったんだよね、これ。 マミに先越されたけど」


以下略



682: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2014/12/26(金) 15:02:11.37 ID:4AkjX99Do


TB「あ……」


以下略



683: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2014/12/26(金) 15:03:27.01 ID:4AkjX99Do

振り返らずに走って行く親友たちの背中を眺めながら、杏子は満足そうに口角を釣り上げる。


杏子「ったく……世話が焼ける」
以下略



684: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2014/12/26(金) 15:04:46.96 ID:4AkjX99Do

あすなろ市に向かった二人を追おうとしていた魔女が、障壁の前で静かに動きを止める。
杏子はその無機質な銀色の顔を横目で睨み、軽く冷笑した。


以下略



685: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2014/12/26(金) 15:06:49.43 ID:4AkjX99Do

高速で迫る槍の穂先を前にして、魔女の周囲を漂う文字は一箇所に集結し、文章を構成する。

それは魔女にしか読めない文字であり、文であった。
しかしそれが人の視界に入ると、それは現実になる。
以下略



686: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2014/12/26(金) 15:08:51.30 ID:4AkjX99Do


魔女『……!』


以下略



687: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2014/12/26(金) 15:10:14.06 ID:4AkjX99Do

その意味を魔女が察するよりも前に――


――槍を防いでいた盾が、破裂音と共に砕け散る。
以下略



688: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2014/12/26(金) 15:11:53.09 ID:4AkjX99Do

彼女の姿をとらえた時、さすがに混乱したのか、魔女は一瞬動きを止めた。
その隙を狙って、杏子の槍が魔女の顔面に叩き込まれる。

致命傷にはならなかったものの、魔女は細かい破片を撒き散らしながら大きくよろめいた。
以下略



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