過去ログ - さやか「もしもキュゥべえが人型でサポート役だったら?」TB「僕はトウべえだよ」
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70:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/09(月) 23:35:41.97 ID:O0qwm4y2o


B―3
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その後も、私は彼女と会い続けた。

理由は、自分でもよくわからない。
気が付いたら夜中に家を抜けだしていて、探してもいないのに彼女に出会う……といった具合だった。

そんなことを何度もしていて、よく家の者に見咎められたり、警察に補導されたりしなかったものだと思うけれど、
彼女と出会う夜にはなぜか、彼女以外の誰とも出会わなかったのだから不思議なものだ。


「それはね、ボクが魔法を使ってるからだよ。 だってどうしても志筑ちゃんに会いたいんだもん」


以前そういう疑問を彼女にぶつけてみた時、彼女は笑いながらそんな風に返した。
魔法、という突拍子もない答えが、果たして冗談なのか本気なのか……それとも何かのたとえなのか。
今となってはどちらとも言い難いが、当然ながらその時の私は、それがただの冗談だと思っていた。

そう、自分の思い通りに現状を歪められる『魔法』だなんて……冗談か、詐欺に決まっている。
それも、かなり悪質なものだ。 どちらにしても。

そう彼女に伝えると、彼女は可笑しそうにくすくすと笑った。


「そう言うと思った! ……君はそんなこと信じない、賢い子だものね」


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