3:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[sage]
2013/09/08(日) 00:26:34.05 ID:OZMT5Ynco
「あァ、疲れた。ったく、俺は社畜かっつゥの」
夜の帳が落ちた廃工場に、やけに高い少年の声が響く。
その瞬間、雲の隙間から顔を出した月が工場を照らし出した。
映し出された少年の姿は、針金のように細い体。
少女のような繊細な肌に白い髪、ルビーのような真紅の眼。
月明かりの頼りない光が照らしだしたのはそれだけではない。
少年の足元には、黒いビニールで掴まれた細長い何かが転がっていた
やがて、雲が完全に晴れていき力強くなった月明かりが
暗闇に包まれていた廃工場を照らし出していく。
117Res/75.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。