31:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/09/15(日) 10:20:56.45 ID:3bEkkPSeo
「ブアッハハハハ! 残念でしたァ!」
一方通行は、再びたった一歩で少女との距離を詰めると
倒れこんでいる少女に無線を合わせるように屈みこんだ。
少女は立ち上がる事を諦めて、手で使って体を引き摺ろうとするが
金縛りにあったかのように体はいう事を聞かず、歯を食いしばろうとするも
力がうまく入らず、唇から口の中を満たしていた血が滴りおちた。
「悪ィな。血って、ンな美味しいもンじゃねェだろ。
―――口直しにいいものをやるよ」
一方通行は、左手を使って少女の口を強引に抉じ開け、
右手に持っていた手榴弾をその中にねじ込ませるとピンを引き抜いた。
「生きるか死ぬかは自分で決めるとイイ」
それだけ言うと、一方通行は少女に背を向けて歩き出す。
まるで自分はもう何もしない、とでも言う様に
その後姿を少女はジッと見つめていた。
―――ある瞬間を見逃さないようにする為に
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