過去ログ - 七海千秋「夜を視るもの、セブンス・シー」
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13:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 12:05:02.08 ID:s9UOHUP9o

 けれど……いつからだろう。この時間が楽しみで無くなったのは。

 俺は、”超高校級の希望”として、皆と、罪木と肩を並べられるような才能を手にするために今ここにいる。けれど……俺に本当にそんなことが出来るのだろうか? いつのころからか、そんなことを考えている自分がいた。

以下略



14:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 12:05:30.62 ID:s9UOHUP9o

 いつのころからか、初めは凄い凄いと言って歓心していた彼らの能力は、いつしか絶対に越えられない壁として感じられるようになった。

 俺は、本当に胸を張って彼らと一緒に肩を並べることが出来るようになるのだろうか?――彼女である罪木と、一緒にいることが許されるんだろうか?

以下略



15:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 12:05:58.26 ID:s9UOHUP9o

 とは言え、他のやつらと一緒に過ごしたところでそれは同じことだ。だから最近ではもっぱら、屋上で時間を潰している。要するにサボりというやつだ。

 屋上のコンクリートの床にゴロンと横になり、空を見上げる。白い雲がちぎれて飛んで行く。

以下略



16:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 12:06:24.83 ID:s9UOHUP9o

 子供の頃から空を……特に星空を見るのが好きだった。とはいっても下手の横好きで、”超高校級の天文学者”なんて程遠い。そもそも、天体としての星に興味があるわけではなかった。

 ただ……この空の向こうに、今とは違う世界があるんじゃないか。そんなふうに感じて、それを探して空を見るのが好きだっただけだ。

以下略



17:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 12:06:52.69 ID:s9UOHUP9o

 そうして俺は今、憧れていた希望ヶ峰学園にこうして籍を置いている。それも予備学科じゃなく、本科にだ。学園はなんの才能も持たない俺に”超高校級”の才能を創ろうとしてくれる。これ以上ない状況のはずだった。

 けれど、なぜだろう。以前にも増してツマラナイと感じるのは。



18:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 12:07:20.79 ID:s9UOHUP9o

――俺は、今とは違う世界を望んだ。才能があればそれを見つけられると思っていた。けれど、それは想像と全く違うところからやってきたんだ。



以下略



19:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 12:08:01.25 ID:s9UOHUP9o

とりあえずここまで。今どきブギーポップとのクロスSSなんて、どれくらいの人が読んでくれるんだろうか……


20:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/10(火) 17:13:24.51 ID:wphzehrio
来てたか!
多分時間帯が悪いだけだじゃないかな
良ssなんだし夜に投下すればいい・・・と思うよ?


21:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/10(火) 17:33:16.63 ID:yIyU3iWMo
見てるぞ
あなたの書くダンガンロンパが大好きです


22:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 19:25:10.63 ID:Y9ro4OEgo
>>20>>21 ありがとう。もう少し書いたので投下してみます




23:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 19:25:54.87 ID:Y9ro4OEgo

 ――放課後。俺はある教室の前に立っていた。普段は使われていない空き教室。けれど、今ここには”超高校級の相談窓口”七海千秋がいるはずだった。

 七海は、某ゲームの悪魔を模したカーディガンを羽織った、いつも眠そうな顔をしている女の子だ。彼女は”超高校級の相談窓口”……まあ、言ってみればカウンセラーのような才能を持っているらしい。

以下略



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