426:1[saga]
2013/10/05(土) 12:33:40.30 ID:XXiRtKiy0
右京「まあとにかく、みなさん落ち着いてください」
そう言うと右京はコートの胸元からある物を取り出した。
陣川「それは…一升瓶?」
427:1[saga]
2013/10/05(土) 12:34:32.63 ID:XXiRtKiy0
右京「おかしいと思いませんか、あれだけの犠牲者を出しながら何故彼女だけ憑りつかれた
状態であったのか…」
カイト「そういえば…何か理由があるんですか?」
428:1[saga]
2013/10/05(土) 12:35:04.18 ID:XXiRtKiy0
右京「そう、佐伯伽椰子にはかつて小林俊介という想い人が居ました。
しかし彼は他の女性と恋をしてしまい、彼女の初恋は失恋という形で幕を閉じた。
そして仁科理佳さんも同じく付き合っていた男性と別れ話を持ち出されてしまい破局…
こんな境遇が佐伯伽椰子の共感を誘ってしまい、仁科理佳さんは憑りつかれてしまったと
僕はそう考えています。」
429:1[saga]
2013/10/05(土) 12:35:32.77 ID:XXiRtKiy0
右京「まぁ…あなた方を疑っている訳ではありませんよ、それよりもそのお水飲んでみてください。」
カイト「わ…わかりました…」
少女「いただきます…」
430:1[saga]
2013/10/05(土) 12:36:33.93 ID:XXiRtKiy0
カイト「ゲホッ!ゲホッ!何だよこれ!腐ってるのか!?」
少女「それよりも…ゲホッ…これ…ゴホッ…お酒じゃないですか!」
右京「えぇ、あなた方に飲んでもらったのは清酒です。
431:1[saga]
2013/10/05(土) 12:37:07.72 ID:XXiRtKiy0
カイト「けど…だからってこれが何だっていうんですか?」
右京「カイトくん、それに家出少女さん、あなた方の反応は正解でした。
もしこんな…ゴクゴク…ゴホッ…霊の影響で満ちたお酒を飲んだりしたら大変ですからね。」
432:1[saga]
2013/10/05(土) 12:37:49.43 ID:XXiRtKiy0
433:1[saga]
2013/10/05(土) 12:38:24.07 ID:XXiRtKiy0
陣川「ゴクゴク…ってえぇ!?」
カイト「確かに陣川さんの恋愛面での報われなさは警視庁一と言っても過言じゃないな!
この前もあずみさんと一方的な片思いに走ってたし…」
434:1[saga]
2013/10/05(土) 12:39:27.63 ID:XXiRtKiy0
カイト「理佳さんが持っていた俺と杉下さんの手配書じゃないですか!
けどこれが何の証拠になるっていうんですか?」
右京「この手配書ですが何故このような手配書が作られと思いますか?
それはあの時点で佐伯伽椰子の魔の手から生き残っていた人間が僕とカイトくんだけ
435:1[saga]
2013/10/05(土) 12:40:06.54 ID:XXiRtKiy0
右京「それにもうひとつ証拠があります、この清酒です。
恐らくこの清酒が腐った原因は佐伯伽椰子の怨念に憑りつかれたキミの影響だからでしょうね。
この家自体は僕たちが過去の世界に行ったから怨念は関係ないはず、あるとすれば
僕たちの周りに悪霊に憑りつかれたキミがいたからでしょう!」
436:1[saga]
2013/10/05(土) 12:40:36.69 ID:XXiRtKiy0
陣川は急に俯き…そのまま沈黙した。
右京はこの反応を見て少女とカイトを陣川から遠ざけようとする、だがしかし…既に遅かった。
陣川の身体から何か得体の知れないモノが浮かび上がり彼の身体から抜け落ちてしまったのだ。
そして陣川はその場に倒れ伏してしまった。
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