過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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1: ◆D4iYS1MqzQ[saga]
2013/09/16(月) 03:31:47.93 ID:EgBVHZLT0

目が、覚める。
閉じた目、暗い視界に、赤が満ちている。
目を開けるとまぶしい日の光が窓から差していた。
わたしはベッドの上で思い切り伸びをした。なんて気持ちのいい朝。

みんな、死んでしまったけど。

ついさっきまでの記憶が頭の中に蘇る。吐き気を催しそうになる。
あれだけのことがあったのに、わたしはこうして平和な朝を迎えた。
あまりに理不尽な、そう、これが魔法なんだ。そしてわたしは生きている。

みんなも生きている……この世界では。

見慣れた天井、見慣れた部屋、すべて悲劇に流されたはずなのに。
わたしはそれを巻き戻して、こうしてここに来た。ほむらちゃんと同じだ。
すごい違和感でめまいがする。ほむらちゃんはこんなことを何度も……?

いつも通りの動きで、時計を見る。日付と時刻がデジタル表示されている。
はっとした。わたしは証拠を見た。何週間も前の日付。
わたしはここで初めて、自分の現実を本当に理解できた気がした。

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2: ◆D4iYS1MqzQ[saga]
2013/09/16(月) 03:33:31.33 ID:EgBVHZLT0

わたしは前の世界で、マミさんがお菓子の魔女に殺され、
さやかちゃんが魔女になって、杏子ちゃんと一緒に死んでしまって、
そしてほむらちゃんがワルプルギスの夜に負けるのを見た。

以下略



3: ◆D4iYS1MqzQ[saga]
2013/09/16(月) 03:34:59.14 ID:EgBVHZLT0

階段を、下りる。
パパが驚いていた。「あれ、いま出発したと思ったんだけどな」
……どういうことだか、わたしにはさっぱり分からなかった。
「忘れ物をしちゃったの」とわたしは答えた。なぜウソをつくんだろう。
以下略



4: ◆D4iYS1MqzQ[saga]
2013/09/16(月) 03:36:49.17 ID:EgBVHZLT0

通学路を歩く。
わたしはそこで、目がおかしくなったと思った。それとも頭かな?
わたしの前を、わたしが歩いている。さやかちゃんや仁美ちゃんと並んで歩いている。

以下略



5: ◆D4iYS1MqzQ[saga]
2013/09/16(月) 03:38:33.54 ID:EgBVHZLT0

〜ほむら視点〜

ほむら「――事情は分かったわ」

以下略



6: ◆D4iYS1MqzQ[saga]
2013/09/16(月) 03:39:33.79 ID:EgBVHZLT0

周りの通行人が振り返るほどの激しさで、まどかは大笑いを始めた。
大きく開いた口を隠そうともせず、お腹を抱えて、涙まで零して。

ほむら「ま、まどか……?」
以下略



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