過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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468: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2014/10/10(金) 22:59:45.38 ID:uvl612Upo



結局、本当に話したいことを話せないまま、夕方のパトロールに向かうことになった。
日は沈みかけていた。さやかちゃんが学校の話題でもう一人のわたしを笑わせている。
その様子をじっと眺めていたら、なんだか胸が苦しくなって、わたしは顔を背けた。

あの子は今夜、家に帰ったら、タツヤと遊んで、パパの作ったお夕飯を食べて、宿題やって、ベッドで眠るんだ。
明日の朝起きたら、ママと話して、パパの作った朝ごはん食べて、学校行って……。

なんで魔法少女なんか、なっちゃったんだろ、わたし。

家に帰りたい。学校に行きたい。

――ちがう!! 
心の中の別の場所が叫んだ。わたしはみんなを救うって決めたはずだ。絶対に、今度こそって。
大体、契約してなかったら、あっちの世界にはもう家も学校も無かったじゃない。

でも、それじゃ、この世界にわたしの家はあるの? 学校は? ないの?
ワルプルギスの夜を倒したら、どうするの? わたしに帰る場所はあるの?
鹿目まどかの家はあるし、学校もある。でも、わたしのは無い。わたしは鹿目まどかなのに!

あっ

気付いた。大丈夫だ。そんな心配、ぜんぜん要らないんだ。だって。
だって、ワルプルギスの夜を倒したら、わたしはこの世からいなくなるもの!


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