過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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469: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2014/10/10(金) 23:02:18.59 ID:uvl612Upo

目の前がまぶし過ぎて、わたしは目を閉じた。頭に血が回らない。息が苦しい。
足がもつれて、視界が下がる。腰に激痛。感覚が無くなった。
夕焼けの中でわたしは溺れていた。光が消えていく。ちからがぬけていく。


――まどか!?

――どうしたの!? 具合が悪いの!? まどか!! まどか!!


上の方から声が降りてくる。ほむらちゃんの声だった。
わたしは手を伸ばそうとしたけど、腕が上がらなかった。

うっ、という音。足元にビチャビチャと何かが降り注ぎ、びしょ濡れになった。
酸っぱい味がした。身体が勝手に震えた。目を閉じていても分かる。

ああ、わたし吐いちゃったのか。
でも少し楽になった。さっきまでの息苦しさが消えていた。

ほむら「ああ、まどか……大丈夫よ、吐いた方がいいのよ。まだ出るかしら?」

魔まどか「うっ……ううん……」

ほむら「そう……じゃ、今日はもう帰りましょう」

わたしは目を開けた。ほむらちゃんの顔は気遣わしげだった。
肩越しに見えるみんなは、うろたえたような、怯えているような、そんな顔に見えた。
恥ずかしくなってきて、わたしは早く立ち上がろうとしたけど、腰が抜けてしまっていた。
しかも、気付いた。思わず「うぇぇ……」と声が出る。足元がひどい有様だった。

ほむら「それじゃ悪いけど、私たち、帰るわね」

マミ「……そうすべきでしょうね。でも、ただの病気かしら?」

ほむら「まだあれから3日でしょ。魔力を使ってもいないから、ソウルジェムはきれいよ、ほら」

わたしの左手を取って見せるほむらちゃん。
わたしも見た、ソウルジェムは全く濁っていなかった。


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