過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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520: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2014/11/09(日) 23:26:34.15 ID:rEGEV1Wgo



叩けば引き、追えば逃れる。10本足の魔女。
そんな異形の彼女が反撃に転じた理由はひとつだけ。

魔まどか「終わりだよ」

まどかに追われ、結界の行き止まりに追い詰められたのだった。
結界は凍った湖面のようだった。氷の上を滑り、逃げの一手を打ってきた多足の魔女。彼女がついに最後の攻撃を放つ。

あらゆる方向から、10本の足がまどかを狙って振るわれる。
湖面に亀裂が走った。亀裂はまどかを中心とした魔法陣を描いていた。
と、亀裂に桃色の光が満ちて、

一閃。
すべての攻撃が、巻き起こった暴風でかき消された。すでに彼女は飛んでいた。

瞬きの間に、駆け抜けていた。

着氷と同時に、魔女は背後で爆発し、死とグリーフシードだけが残った。
天高く、見上げた先から降りてくる魔女の断片だった。

カンッと杖で硬い湖面を叩いて、彼女は溜め息とともに笑みを浮かべた。

魔まどか「これで5つ目! 今日のノルマ達成だよ」

拾われたグリーフシードは、使われずに仕舞いこまれた。
ぱしゃん、と音がして湖面が波打ち始めた。すべてが弾け、結界が崩壊する。

未来QB「とんでもないハイペースだね……」

肩の上で尻尾を振るキュゥべえ。結界が晴れ、本来の夜空に塗り替わる。
変身を解くと、彼女はすっかり春の装いだった。すっきりとした水色のワンピースに麦わら帽子。
どこにでもいる中学生の少女が姿を現した。

目深にかぶった麦わら帽子の下から、ポニーテールにした桃色の髪が溢れだす。
くいっと指で帽子を持ち上げ、歩き始める。

魔まどか「さあ、帰ろ」


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