過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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548: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2014/11/17(月) 01:26:48.09 ID:5qvk+VQqo

そして歩く。もう一人の自分には目もくれず、脇を抜ける。
目の前の電柱を避けるように、ビラ配りを無視していくように、抜ける。
無視されたまどかの手が、固く拳を握りこんだ。

魔まどか「マミさん、もう戦えるよね?」

マミ「えっ」

唐突な問いにうろたえるマミ。それはまったく無茶な問いに聞こえた。
しかしまどかは平然とそれを聞いていた。マミは答えることが出来なかった。
まだ無視されたまま立ち尽くしていたまどかは、パッと振り返り、

まどか「まだダメに決まってるでしょ! 昨日の今日で」

予想以上にひどいもう一人の自分の態度に驚いていた。つかつかと歩み寄り、マミを庇うように立ちふさがる。
しかし言われた方のまどかは疲れたようにため息をつき、簡単に答えた。

魔まどか「けど、もうケガは治ってるはずだよ…………マミさんは魔法少女なんだから」

マミは答えたくなかった。魔女を倒す存在を魔法少女と呼ぶならば、今のマミはそうではなかった。
戦う意思の無い自分を魔法少女とは思えなかった。

でも、こんなの、ただの事実だ。
昨日の一件を通して、マミは諦めと共にそれを受け入れた。観念したように、小さく肯定する。

マミ「……ええ」

まどか「マミさん!」


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